【KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾と与党「国民の力」の解体を求める集会が連日開かれるなか、MZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)によるオンラインを活用した「弾劾チャレンジ」が広がりを見せている。
TikTokやX(旧Twitter)などのSNSで「ユン・ソンニョル弾劾チャレンジ」を検索すると、クリスマスキャロルを改変した楽曲から、民衆歌謡を合唱する動画まで、10~20代が登場する数百本の投稿が見られる。
特に人気を集めているのは、クリスマスソング「Feliz Navidad」に「弾劾が答えだ」という歌詞をつけ、それに合わせて踊る動画や、ユン大統領と妻キム・ゴニ(金建希)氏を批判するラップに合わせて振り付けを披露する動画だ。
また、大邱・慶尚北道地域では若い女性を中心に「TK(大邱・慶北)のコンクリート、TKの娘たちが打ち砕く」という大字報(手書きの掲示物)を持って撮影するチャレンジが広がっている。
このフレーズは7日に大邱で開かれたユン大統領退陣を求める集会で掲げられ、これを模倣した写真がSNSに次々と投稿されている。
さらに、MZ世代の間では、過去に集会で歌われた民衆歌謡を学ぶ動きも拡大している。
MZ世代の女性たちは、アイドル応援文化やオンラインを活用した独自の参加スタイルを展開している。アイドル応援用のペンライトに「弾劾」のステッカーを貼る、個性的な旗を作る、好きなキャラクターをスケッチブックに描くなどの工夫が見られる。
彼らはSNS上で、全国の集会スケジュールや、ソウルの国会議事堂周辺のトイレ情報まで共有している。さらには「集会準備リスト」や「非常時の対応マニュアル」も登場し、暖かい服装や非常食を準備することや、警察の質問や同行要請に対しては「民主社会のための弁護士会」に連絡するよう助言している。
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