【KOREA WAVE】韓国が厳しい冬を迎える中、困窮する人々を助けたいと、農作業で少しずつ貯めた300万ウォンを寄付した一人の高齢女性の物語が感動を呼んでいる。
忠州市によると、6日の午後2時ごろ、毛糸の帽子を被った高齢女性が忠州市庁を訪れた。女性は周囲を見渡しながら通りすがりの公務員を呼び止め、「寄付したいのだが、どこに行けばいいのか」と尋ねた。
公務員に案内され、福祉政策課を訪れた女性は「これまで多くの助けを受けて生きてきた。この厳しい冬に苦しい思いをする人々を助けるため、役立ててほしい。十分な暮らしではないが、農作業をしながら少しずつお金を貯めてきた」と語りながら、300万ウォン(約33万円)を差し出した。
福祉政策課の職員たちは、温かいお茶を勧めながら名前や住所を尋ねたが、女性は手を振って拒否し、「ただ忠州に住んでいるだけ。これ以上知られる必要はない」とだけ話し、市庁を後にした。
チョ・ギルヒョン忠州市長はこのエピソードを自身のSNSに投稿し、「女性の純粋な心を尊重した職員たちは、それ以上多くを聞かずに送り出した。貴重な寄付金は低所得層の支援に大切に活用させていただく」と述べた。
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