【KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏に焦点を当てたドキュメンタリー映画「ファーストレディ」が、公開3日目で累計観客数1万人を突破した。
韓国映画振興委員会によると、同作は14日に5934人の観客を動員し、累計観客数は1万2982人に達した。映画はこの日、ユン大統領に対する弾劾訴追案が韓国国会で可決されたことを背景に、注目度がさらに高まっている。
「ファーストレディ」は、キム・ゴニ氏をめぐるさまざまな論争を取り上げたドキュメンタリー作品だ。出演者には、キム氏に関連する長時間の通話を公開したジャーナリストのイ・ミョンス氏や、キム氏の家族と10年以上にわたり法廷闘争を続けたチョン・デテク氏らが名を連ねる。また、キム氏の問題を社会的、宗教的視点から分析するチェ・ジェヨン牧師も登場する。
映画の製作を手掛けた「TodayPictures」のキム・フンテ代表は、作品のテーマについて「私たちが無関心でいる間に、権力に寄生する怪物が誕生し、平穏な生活が脅かされる。特に20代から30代の若者たちが偏見を持たずにこの映画を観てほしい」と述べ、政治的無関心層や中間層への訴求を狙っているという。
映画の公開時期がユン大統領の弾劾可決という政治的な出来事と重なったことで、「ファーストレディ」の注目度が急上昇している。弾劾審判の進展とともに、この映画は韓国国内でさらなる議論を巻き起こすと予想される。
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