【KOREA WAVE】「楽しい消費」を求める消費者、いわゆる「ファンシューマー」(ファンとコンシューマーの合成語)をターゲットにしたグッズマーケティングが注目を集めている。特定のブランドやキャラクターと関連した商品を収集する層を狙い、各企業がユニークな商品展開を進めている。
韓国の暖房機器メーカーである京東(キョンドン)ナビエンは、コンビニチェーンCUと協力して、火を使わずに調理できる「ボイラーメン」を発売した。この商品は、特別な加熱容器とパッケージを使い、冷水でも発熱体を活用してラーメンを温かく調理できる仕組みだ。ピクニックやキャンプなどのアウトドアシーンで手軽に楽しめることが特徴で、ラーメン文化を世界に発信する狙いもある。
京東ナビエンの営業マーケティング担当者は「ボイラーの暖かさをより親しみやすく感じてもらうための試みだ」と説明している。商品に描かれた同社の「コンデンシングボイラー」のイメージとともに、ブランドのユーモラスな一面をアピールしている。
同じくボイラー企業のクィトゥラミは、公式キャラクター「トゥラミ」と「トゥリミ」をデザインしたホットパックを発売した。このホットパックは「変温発色技術」を活用しており、温度が上がるとパッケージの色が変わる仕組みだ。最大15時間の発熱が可能で、安全性も認証されている。
デザインは3種類で、クリスマスギフトや日常シーンに合わせたイラストが描かれており、消費者に楽しい冬を提供するコンセプトが打ち出されている。クィトゥラミ関係者は「今後もユニークなキャラクター商品を通じて、ブランドの親近感を高めたい」と語った。
SGCソリューションが展開するガラス容器ブランド「グラスロック」は、YouTubeで人気のアニメキャラクター「パンパンくんの日常」とのコラボ商品を発売。多彩なキッチン用品や日用品にパンパンくんのキャラクターが描かれており、若年層から大きな支持を得ている。
商品ラインナップには、パンパンくんの日常で使うガラスカップ「メロンカップ」やキャラクターが描かれた「お尻に角が生えるまな板」、さらに「ソジュ(韓国焼酎)グラス」や電子レンジ用の調理容器までが揃う。
これらの商品は、消費者に楽しさや独自性を提供するだけでなく、ブランドの認知度向上にも寄与している。SGCソリューションは「幅広い世代に向けたキャラクター商品を通じて、より多くの消費者と共感を築きたい」と述べた。
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