【KOREA WAVE】韓国を代表する化粧品ODM(製品設計から製造までを一括受託)企業コスメックスが、芸能人やユーチューバーらの「化粧品ブランド設立パートナー」として注目されている。製品開発から生産、海外輸出まで包括的なサポートを提供し、「K-ビューティ」の成長を支える存在となっている。
韓国国内外で「K-ビューティ」の人気が高まる中、俳優や歌手、ユーチューバーら有名人が自らの化粧品ブランドを立ち上げ、美容業界に進出している。その多くが、ODM企業であるコスメックスと手を組み、ビジネスの基盤を築いている。
例えば、元アナウンサーのムン・ジエは、今月初めにコスメックスと協力して敏感肌向けの低刺激クリームを主力とする「スニ43」というブランドを立ち上げた。また、元アナウンサーのキム・ソヨンはアンチエイジングスキンケアブランド「カーブド」を立ち上げ、すべての製品が発売直後に完売するほどの成功を収めている。
歌手のカン・ミンギョンは、化粧品ブランド「ポートレ」を展開。ネイルケア、日焼け止め、ハンドクリームなどをラインナップしており、これもコスメックスが製造を担当している。
さらに、ウェブ漫画家のイ・マルリョンの妹イ・セファは、自身が運営するオンラインショップでリップバームを新たに発売する予定だ。
また、俳優ユ・ドングンとチョン・イナ夫妻の娘ユ・ソヒョンは、ライフスタイル美容ブランド「ブリシェドーン」を立ち上げ、バスクリームやリップバームなどを展開。価格帯は1万~3万ウォン(約1100~3300円)と手頃だ。
さらに、美容系ユーチューバーたちもコスメックスと協力して化粧品事業に進出している。チャンネル登録者数129万人を誇る「会社員A」は、ボディケアブランド「ミチャイ」を立ち上げ、ボディアンプルや泡タイプの美容液を発売。チャンネル登録者数102万人のユーチューバー、カン・ギョンミンも、カラーメイクブランド「ファイブバイブ」を展開し、マスカラやライナーなどの新製品を開発中だ。
有名人が化粧品業界に次々参入できる背景には、市場参入のハードルを低くするODMの存在がある。ODMを通じて製品開発が容易になり、ブランド知名度とマーケティング力を活かせば、短期間で市場に定着することが可能だ。
特にコスメックスは、世界トップレベルの技術力や安定した供給能力を持ち、製品の開発からブランド戦略、輸出支援まで包括的に対応している。このため、製造技術を持たない企業や個人でも、自信を持って消費者に商品を提供できる環境が整っている。
コスメックスは中小規模のインディーブランドに向けて柔軟に対応しており、少量注文にも応じる政策を採用。工場内の自動化設備を増強し、迅速な生産体制を整えている。また、国内外の市場トレンドを定期的に確認できる統合ビューティ情報プラットフォームも運営しており、顧客ブランドの成長を全方位でサポートしている。
コスメックスの関係者は「30年以上にわたり国内外の有名ブランドと協力してきた経験から、信頼できるビューティパートナーとして選ばれている。新たにスタートするブランドが市場に定着できるよう、全力で支援していく」と強調した。
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