【KOREA WAVE】SNSやショート動画プラットフォームの活性化により、消費者のトレンドが急速に変化している。この影響で、かつてはヒット商品として長期間売れ続けた商品も、今ではわずか数カ月で人気が急落するケースが増えている。
韓国CU運営会社BGFリテールが発表した「2024年業界レビュー」によると、月間売り上げトップ商品となった人気商品のライフサイクルは、平均22カ月からわずか4カ月に短縮された。
2022年に発売されたCUの「練乳生クリームパン」は6000万個を超える販売を記録し、長期的に売れ続けた。一方で、今年7月にSNSで話題となった「ドバイスタイルチョコレート」は、発売1カ月で200万個を売り上げる大ヒットとなったが、4カ月後には売り上げが約1/6にまで減少した。
同じころに登場した「隣のトントンのドバイ式チョコクッキー」も、発売後3カ月間は上位の売り上げを維持したが、その後、約45%売り上げが減少した。
GS25やセブンイレブンでも同様の傾向が見られ、SNSでバズった商品は短期間で売り上げを伸ばす一方、次のトレンドに押されて急速に下火になる。
このようなトレンドに対応するため、各コンビニエンスストアは商品開発のスピードを重視している。GSリテールは「トレンド」システムを活用して、従来12週間かかっていた開発期間を3週間に短縮。CUも同様に、通常3〜6カ月かかる開発期間を1カ月以内に短縮する取り組みを進めている。
人気を集めた商品が長期間売れることは難しくなっている。CUやGS25が最近コラボ商品として販売した「夜のティラミスカップ」や「海鮮おこげスープ」なども、現時点では高い売り上げを誇るが、1年以上の販売継続が難しいとの見方がある。
業界関係者は「20~30代が常に新しいコンテンツ性のある商品を求めていることが、商品のライフサイクル短縮に繋がっている」と指摘し、コンビニ業界がこれを受けて新商品を次々と開発することでトレンドに適応していると説明した。
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