【KOREA WAVE】物価高が続く中、年末の外食を避け、自宅でお得に楽しむ「ホームパーティー族」が韓国で急増している。さらに、非常戒厳以降の政治的状況も相まって、外での集まりを控える動きが強まっている。この流れを受け、流通業界では新鮮食品や簡便食を中心にした需要の取り込みに注力している。
主要スーパー各社は、年末を控えた大型プロモーションを開始している。ホームプラスは「ホームプラス大乱」キャンペーンの第3週目を迎え、イチゴ、豚バラ肉などを半額で提供。ローソンマートは会員向けに最大60%割引の「ウィンターフェスタ」を開催している。
一方、イーマートは中華料理をテーマに、豚角煮、中華冷菜、八宝菜など3種類の中華惣菜を割引価格で提供。「大容量でリーズナブル」な商品を求める1~2人世帯にも合わせた戦略だ。
さらに、ローソンマートとローソンスーパーは12日に「ジャンボトッポッキ」や「ジャンボトンカツ」を発売。価格は5980ウォン、9980ウォンと手頃で、ホームパーティー需要を狙った商品となっている。
オンライン市場でもお得な商品が人気だ。クーパンはクリスマスツリーやホームデコレーションを中心に、1~2万ウォン台の製品をメインに据えた特集を展開。11番街では9000ウォンからの「DIYクリスマスデコレーションキット」が人気を集め、関連商品は前年比で売り上げが38~67%増加した。
コンビニ業界も、ホームパーティー需要を意識した取り組みを進めている。ミニケーキ、特別デザインの酒類など、手頃な価格の差別化商品を展開し、顧客の関心を引きつけている。高物価時代において、自宅で特別な時間を楽しむ文化が一層広がりそうだ。
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