米国のロボット開発企業「ゴースト・ロボティクス」社の製品を韓国内で生産・販売する「KRM」は20日、韓国陸軍および海兵隊の戦闘実験に参加するなど、各軍事機関と協力を継続していると明らかにした。
KRMは四足歩行ロボット「ビジョン60」と独自に開発した任務装備、自律走行や物体認識を含むソフトウェア技術を活用し、陸軍および海兵隊の戦闘実験に参加。陸軍では7月に約4週間にわたり、海兵隊は10月に2週間実験した。KRMは「ビジョン60」に自律探査用のLiDARや、移動型アドホックネットワーク通信を支えるネットワーク装備、独自開発の電子光学・赤外線(EO・IR)装備を組み合わせて運用した。
MANETは外部通信網や基地局を必要とせず、移動端末間で自動的にネットワークを構築して通信を可能にする技術だ。これは、見通しが効かない地域や遮蔽(しゃへい)された環境でも通信を維持するもので、戦時状況において不可欠な技術である。
KRMが独自に開発した「グラウンドコントロールシステム」も実験に寄与した。GCSは敵味方識別のための物体認識機能や、未確認区域を探査する自律探査機能、各種センサー情報を統合して表示する機能を提供する。
「ビジョン60」の優れたハードウェア技術も戦闘実験で注目された。長時間のバッテリー稼働時間やモジュール化設計により、過酷な野外環境でも性能を発揮した。今回の戦闘実験では連続運用で3時間以上、混合運用で約9時間の稼働を達成し、バッテリーが完全に消耗しないまま実験を終えた。この結果、将来的な任務における制限が少ないと評価された。
KRMの戦闘実験を総括したイ・ソンウク責任研究員は「今後も研究開発に全力を尽くし、有無人複合体系の中核を担うロボット企業へと成長していく」と話した。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News