【KOREA WAVE】韓国での「非常戒厳」宣布により、主犯とされる人物が陸軍士官学校(陸士)出身であることが明らかになり、陸士の志望者が減少して受験業界にも影響が及んでいる。
最近の調査では、士官学校受験対策を専門とする学習塾が、志願者の定員を確保できず苦慮している状況が報告されている。
ソウル市江南区のある塾では、大学修学能力試験(韓国の大学入試)が終了した後も特別クラスを設置しようとしたが、定員の半分にも満たなかったという。同様の状況は他の塾でも見られ、特に非常戒厳宣布後、保護者から「士官学校への進学は大丈夫なのか」という問い合わせが増加している。
ある受験生は「陸士を目指してきたが、戒厳令事態を機に一般大学を考え始めた」と語り、進路変更を考える志願者が増えていることがうかがえる。
また、陸士出身者への批判がオンライン上で広がり、陸士の公式YouTubeチャンネルには「反乱軍の養成所」などのコメントが相次いで投稿されている。これにより陸士のイメージがさらに悪化している。
陸士の人気は以前から下降傾向にあった。今年7月の1次試験の競争率は29.8倍で、2020年の44.1倍を大きく下回った。また、これらの数字には、模擬試験目的で受験する「ダミー受験者」が多く含まれており、実際の志願者はさらに少ないとされる。
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