【KOREA WAVE】電力会社の韓国水力原子力がルーマニアの原発設備改善事業で1兆2000億ウォン(約1320億円)規模の工事を受注、来年3月のチェコの新規原発建設事業獲得への期待が高まっている。
韓国産業通商資源省によると、韓国水力原子力はカナダの原子力企業キャンドゥ・エネルギー、イタリアの原子力エンジニアリング企業アンサルド・ヌクレアーレと共同事業体を組み、19日(現地時間)にルーマニアの首都ブカレストでチェルナボーダ1号機設備改善事業の契約を締結した。
この事業は老朽化した設備を交換して運転の延長を目指すもので、総事業費は約2兆8000億ウォン(約3080億円)。このうち韓国側の受注が約1兆2000億ウォンで、主要機器や補助機器の交換、放射性廃棄物貯蔵施設の建設などを担当する。電気工事の韓電KPS、現代建設やサムスン物産などが協力企業として参加する。
今回の受注は韓国が海外で老朽化原発の運転延長プロジェクトに関与する初めてのケースで、チェコで予定される24兆ウォン(約2兆6400億円)規模の新規原発建設事業の契約への好影響が期待される。既に韓国水力原子力がフランス電力公社を退けて優先交渉権を獲得しており、実現すれば2009年のアラブ首長国連邦バラカ原発以来の大型受注となる。
チェコ政府はドコバニ原発の5・6号機建設を優先し、その後、テメリン原発の3・4号機を検討する見通し。ドコバニ原発での事業を受注した企業がテメリン原発事業の優先交渉権を獲得するとみられ、計4基の原発輸出が期待される。
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