韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の非常戒厳事態に関する捜査を進めている高位公職者犯罪捜査処(公捜処)が、内乱首謀の容疑を受けているユン大統領の逮捕状執行に関連し、「警察が責任を持って引き受けてくれないか」などと警察に要請したことが判明した。
これは、事実上、ユン大統領の逮捕状執行過程において一歩後退することを意味し、捜査能力や意志に疑問を抱かれていた公捜処を巡る批判がさらに激化する見通しだ。
公捜処は5日の夜、警察庁国家捜査本部に「ユン大統領の逮捕状執行を警察に一任したい」という趣旨の公文を送付した。
これに対し、同本部は公捜処の要請を内部で検討中だ。
公捜処は3日、ソウル・漢南洞(ハンナムドン)の大統領官邸に進入した際、ユン大統領の逮捕を阻止しようとした大統領警護処の首脳部を逮捕すべきだという警察の要請を拒否した経緯がある。
このため、「公捜処が大統領に対する捜査能力や意志に欠けているのではないか」という批判が噴出している。
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