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忘年会で特技披露を強要…韓国・福祉施設で続く悪習

KOREA WAVE 2025年1月8日 16時30分

(c)news1

【KOREA WAVE】韓国の福祉施設で、年末の忘年会や行事の際に、従業員にかくし芸などの余興を強制する慣習が依然として続いていることが問題視されている。

市民団体「職場いじめ119」によると、昨年12月3~13日に社会福祉施設を対象に受け付けた余興の強制に関する通報は31件に上った。内容には、施設長の就任祝賀公演や研修のワークショップで特技を披露するよう命じられたことや、その様子をSNSで公開されたケースなどが含まれていた。

これらの行為は主に新入職員を対象に集中しており、問題を提起すると「ブラックリスト」に登録され、福祉施設での再就職が難しくなるという懸念が悪用されていると指摘されている。

このような年末の悪習は福祉施設に限った問題ではない。職場いじめ119が世論調査機関「グローバルリサーチ」に依頼し、職場の1000人を対象に調査したところ、27.3%が会社や部署が主催する忘年会や会食への参加を義務と感じていると答えた。

会食中に経験した不快な行為については▽飲酒の強要(38.9%)▽歌や踊り、特技の披露の強制(29.4%)▽上司や同僚の酒癖の被害(26.3%)――などの回答が多かった。

職場いじめ119は、余興の強制は労働基準法第76条の2に明記された「職場内いじめ」に該当するとし、行為者には最高1000万ウォンの罰金が科される可能性があると警告している。

さらに、いじめを通報した従業員への解雇や不当な処遇があった場合、3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金が科される可能性もあると指摘した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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