【KOREA WAVE】韓国JTBCの番組「ハン・ムンチョルのブラックボックスレビュー」が最近、釜山(プサン)で起きた酔っ払い客によるタクシー運転手への暴行事件を取り上げた。
車内の防犯カメラ映像は、目的地を次々と変更し、走行中の車両のドアを開けるなど危険な行為を繰り返す酔客の姿を捉えていた。
最終的に運転手が乗車した地点に戻り、料金の支払いを求めると、酔客は暴言を吐きながら運転手の腕をひねり、「骨を折ってやる」と言いながら腕を殴打した。さらにスマートフォンで頭を殴り、顔や首を拳で殴った。
運転手は負傷しただけでなく、深刻なトラウマを抱え、3カ月以上の精神科治療が必要と診断された。運転手の娘は父の無残な姿が忘れられないと涙ながらに語った。
しかし、裁判所は酔客に対し、運転手への500万ウォン(約55万円)の賠償を命じる軽い罰を科しただけ。弁護士費用を差し引くと、実際の賠償額は200万ウォン(約22万円)にすぎない。
出演していたコメディアンのイ・スグンは「裁判官は防犯カメラの映像を見ていないのでは」と批判。番組司会者のハン・ムンチョルは「被害者は控訴の手続きを進めている。身体は時間が経てば回復するが、心の傷はそう簡単には癒えない」と指摘した。
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