【KOREA WAVE】内乱首謀(主犯)の容疑を受ける韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に対する高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の初の取り調べが15日午後9時40分ごろ終了した。取り調べ開始から約10時間40分が経過していた。取り調べを終えたユン大統領は、すぐにソウル拘置所に移送され、一夜を過ごした後、16日に再び取り調べを受ける。公捜処は、ユン大統領に対する拘束令状を遅くとも17日午前までに請求する見通しだ。
ユン大統領は15日午前11時から公捜処の取り調べを受けた。この日の夕食メニューはテンジャンチゲ(韓国の味噌鍋)だった。昼食として弁当を食べたかどうかについて、公捜処の関係者は「確認できない」と述べた。
ユン大統領は午前に続き午後の取り調べでも黙秘権を行使した。取り調べ終了後、調書の閲覧や署名をせず、そのまま退場してソウル拘置所へ向かった。この日は食事時間や休憩時間を含め、合計10時間40分ほどを公捜処で過ごした。
ソウル拘置所は、刑が確定していない一審・控訴審の未決囚や、刑期が5年以下の受刑者を収容・管理する施設だ。著名政治家や財閥総帥らの高位層の収容者が多く出入りする「貫禄囚」の場所としても有名だ。子どもの不正入試で懲役2年で服役中のチョ・グク(曺国)前祖国革新党代表もここに収容されている。
憲政史上初めて現職大統領が拘束されるということもあり、ユン大統領が滞在する場所は法務当局と警護処が協議した。
大統領経験者では、2017年3月にパク・クネ(朴槿恵)氏はソウル拘置所に収監され、10.08㎡(約3.04坪)の独房を割り当てられた。また、2018年にソウル東部拘置所12階に収監されたイ・ミョンバク(李明博)氏は、13.07㎡(3.69坪)のトイレ付き独房に滞在していた。
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