【KOREA WAVE】映画「トンネル」や「希望」の原作を手がけた韓国の作家ソ・ジェウォン氏がユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領を批判した後、大統領支持の読者から、いたずら書きされた著書が返品されるという出来事が起きた。
返品された本の中には、赤ペンで「消えろ!」などと書かれたものもあったという。支持者らは返品しやすいように出版社から直接購入するなど、計画的に動いていたようだ。ソ・ジェウォン氏は自身のSNSで「返品された書籍は全て廃棄するよう依頼した」と述べ、損失を負担する意向を示した。
ソ・ジェウォン氏は「内乱容疑者であるユン・ソンニョルを批判した結果、書店からの返品が過去最多を記録した」と明かした。
それによると、複数の出版社から報告が寄せられ、「返品増加や販売減少が目立つ」との連絡があったという。ある出版社は「作家の発言を支持するが、販売が40%減少して返品が初めて発生した」と報告してきた。別の出版社は「家族への影響が心配だ」としつつも、「作家としての誇りを持って支えていく」とエールを送った。
ソ・ジェウォン氏は「正義を貫いたと信じているが、出版界に迷惑をかけたことが申し訳ない」と述べつつ、「作家のペンは不正を見逃してはならない」と信念を語った。また、出版社の経済的困難を考慮し「印税を受け取らない」と申し出たが、出版社側は「我々は作家の行動を全面的に支持している。予定通り印税は支払う」と強調した。
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