【KOREA WAVE】韓国では29日が旧正月。多くの人が25日から休みに入り、31日に有給休暇を取得することで最大9連休となる。韓国の大手リテール企業「ロッテメンバーズ」は22日、自社のリサーチプラットフォーム「ライム」を通じて実施した旧正月に関するアンケート調査結果を公開した。昨年よりも長い旧正月連休にもかかわらず、外出計画が減少し、お年玉に対する経済的負担感が増加していた。
調査は6~7日にかけて韓国の20代以上の男女2000人を対象に実施した。それによると、今年の旧正月連休の計画に関して「家庭内での休息」(49.7%)、「故郷や両親の家を訪問」(31.6%)という回答が最も多く、これは昨年と同様の傾向だった。一方で「知人や友人との集まりへの参加」(4.6%)▽「海外旅行」(4.3%)▽「日帰りの外出」(3.4%)▽「ホテル滞在(ホカンス)」(1.2%)――といった外出関連の回答は全般的に減少した。特に「日帰りの外出」は10.7ポイントと大幅に減少した。
旧正月の贈り物計画については「計画がない」という回答が51.9%に上り、昨年と同様に半数以上を占めた。贈り物に対する必要性の認識が変化していることを示している。贈り物の計画がある場合「両親・祖父母や親戚に現金を贈る予定」という回答が前年に比べてそれぞれ7.6ポイント、3.5ポイント増加しており、食料品や生活用品といった特定の商品よりも経済的活用度の高い現金贈与を選択する人が多くなっている。
贈り物の対象は「両親・祖父母」(72.2%)▽「親戚」(31.9%)▽「友人」(14.4%)▽「職場の上司・同僚・知人」(13.4%)――の順で多く、予想される支出額は、両親・祖父母には10万~20万ウォン(1万900円~2万1800円、31.7%)▽その他の場合は5万~10万ウォン――という回答が最も多かった。
また、お年玉を準備しない理由としては「経済的に厳しいため」(22.8%)という回答が前年に比べて6.3ポイントと最も大幅に増加しており、お年玉に対する経済的負担感が増していると分析された。それでも「お年玉を準備する」という回答は前年よりも3.3ポイント増加し、53.7%に達した。
お年玉を渡す適切な年代については「高校生まで」(34.1%)、「大学生まで」(33.4%)が多く、次いで「就職前まで」(17%)という回答が続いた。経済的自立が重要な基準になっている。
適正な金額については、幼児・小学生には1万~3万ウォン(33.5%)、中学生には3万~5万ウォン(36.4%)、高校生には5万~10万ウォン(46.8%)、大学生や就職前の若者には10万~20万ウォン(それぞれ35.4%、34.1%)という結果で、前年とほぼ同様の水準であった。
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