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冷蔵庫を見てレシピ提案、YouTube動画は要約…韓国サムスン「Galaxy S25」のAI、日常変える

KOREA WAVE 2025年1月28日 8時30分

サムスン電子が発表した新型スマートフォン「Galaxy S25」(c)news1

【KOREA WAVE】韓国サムスン電子の新型スマートフォン「Galaxy S25」が、人工知能技術の進化により、日常生活にさらなる便利さを提供するデバイスとして注目を集めている。23日にカリフォルニア州サンノゼで開催された発表イベント「Galaxy Unpacked 2025」で公開された。

「Galaxy S25」に搭載されたGoogleのAI「Gemini」は、視覚や音声などのデータを同時に処理できる「マルチモーダルAI」を備えており、例えば、冷蔵庫の中をカメラに映すだけで、卵などの食材を認識し、すぐに「スクランブルエッグ」のレシピを提案する。また、「料理に合う映画」として暖かい雰囲気の作品を推薦するなど、ユーザーの意図を深く読み取る能力を見せた。

さらに、YouTube動画の要約機能も搭載している。投資に関する難解な内容を含む動画をAIが1分以内に6段落ほどに要約し、サムスン電子Notesアプリに記録するだけでなく、同時に翻訳することも可能だ。これにより、海外の動画も短時間で把握できる利便性が評価されている。

海外旅行でもこのAIの活躍が期待される。英語のメニュー表をカメラで映し、「20ユーロ以下でサラダが含まれるメニューを教えて」と指示すると、条件に合う3つのメニューを抽出する。光学文字認識とAIが組み合わさった高度な処理が特徴だ。

ただ、サムスン電子独自のAI「Gauss」に基づく一部機能にはまだ改善の余地がある。特定人物がタグ付けされた写真を検索するアルバム機能は、完璧な動作には至っていない。しかし、サムスン電子は「使えば使うほどAIが学習し、ユーザーのルーチンや嗜好に応じてサービスが向上する」としており、サードパーティアプリとの連携拡大にも期待が寄せられている。

「Galaxy S25」はカメラ性能の強化も目立つ。ウルトラモデルには5000万画素の超広角カメラを搭載し、夜間撮影時のノイズをAIで除去する機能が追加されている。また、AIを活用した動画編集機能も搭載され、映像制作の手間を大幅に軽減する。

サムスン電子のカン・ミンソク常務は「Galaxy S24がAIスマートフォンの基盤を築いたとすれば、S25は真のAIパートナーを実現する製品だ」と語り、ユーザーの日常に直接関与して問題解決を図るデバイスとして位置付けている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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