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忘れられない犠牲者179人…韓国・済州航空機事故から1カ月、本格化する調査と捜査

KOREA WAVE 2025年1月29日 14時2分

2025年1月18日、全羅南道・務安国際空港の事故現場で営まれた済州航空機事故犠牲者の合同追悼式(c)news1

【KOREA WAVE】179人の尊い命を奪った韓国・済州航空機事故から1カ月が経過した。昨年12月29日、務安国際空港で起きたこの悲劇は、乗客・乗員計181人が搭乗していた済州航空の旅客機7C2216便が胴体着陸を試みる際、滑走路外の施設に衝突し爆発したものだった。遺族の悲しみは消えることなく続いている。

タイ・バンコクを出発した7C2216便は同午前9時2分57秒に着陸を試みたが、滑走路19に胴体着陸した際、速度を減らせずに滑走路端のコンクリート製の誘導装置(ローカライザー)に激突した。この事故により、乗客179人が死亡した。

事故直前には鳥との衝突(バードストライク)が発生しており、記録装置(CVR)は衝突の4分7秒前に記録が停止していた。調査によると、エンジンには渡り鳥の一種である「ガチョウガモ」の羽根や血痕が確認され、鳥がエンジンに吸い込まれた可能性が指摘されている。

航空事故調査委員会は事故機の残骸を分析し、エンジンや主要部品を精査している。また、ランドギア(着陸装置)が作動しなかった理由についても検討を進めており、調査結果の詳細な分析には数カ月を要するとみられる。

一方、警察は事故後に捜査本部を設置し、済州航空の関係者や空港職員ら20人以上を参考人として調査を進めている。済州航空代表と関係者1人を重要参考人として出国禁止処分にし、関係資料の押収・分析を進めているが、立件された人物はまだいない。

犠牲者の遺族は事故現場の務安国際空港で合同追悼式を営み、引き続き犠牲者への祈りを捧げている。全羅南道は犠牲者を追悼する施設の建設を検討中で、遺族の同意を得た所持品が施設に収蔵される予定だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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