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韓国“時代劇で有名なタレント”、認知症の母親放置…介護施設費未払い

KOREA WAVE 2025年1月29日 20時0分

SBSテレビ「気になる話Y」(c)NEWSIS

【KOREA WAVE】1980年代に人気を博した韓国の有名俳優がいる。その母親が認知症を患い、介護施設に放置されていたことがわかった。このほど放送された韓国SBSテレビ「気になる話Y」で、経営難で閉鎖が決まった施設から退所できない事情が紹介された。

短期認知症を患うこの母親は「19歳から65歳まで教職に就いていた」という。彼女は息子の写真を見せ、「タレントだ」と誇らしげに語った。息子はかつて時代劇で注目された人物。同僚の俳優イ・チャンフンは「当時それなりに知名度があった」と証言する。

施設側は今年初めに閉鎖を決めたが、母親の家族とは昨秋から連絡が途絶え、施設費約1330万ウォン(約146万円)を滞納したままだという。

番組制作陣は息子の自宅を訪ねたが、不在だった。近隣住民によると、母親は家の前で息子を待ち続け、通行人に電話を依頼していたという。

母親は年金で施設費を賄えたはずだが、息子が通帳を管理しており、国からの支援も受けられない状況だった。施設長は「少なくとも通帳を本人に戻せば他の施設が利用できる」と話した。

番組で連絡が取れた息子は「放置の意図はなかった」とし、現在、精神的な問題を抱えていると主張。その後、母親は制作陣の助けで新たな住居を確保し、年金口座も再発行された。

警察は母親が虐待を受けていた可能性について捜査を進めるという。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News

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