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「韓流スターみたいになりたい」…韓国・薬で痩せる子どもたち、成長停止や障害の副作用も

KOREA WAVE 2025年2月2日 10時0分

gettyimagesBank(c)MONEYTODAY

【KOREA WAVE】韓国の若年層に不健康なダイエットが広がっている。韓国の食品医薬品安全処が2020年に「医療用麻薬類食欲抑制剤の安全使用基準」を制定したものの、2020年から2023年6月までの間、青少年4万860人に計378万2000個もの食欲抑制剤が処方された。処方の権限は医師に委ねられているため違反を防げないのが大きな要因とされる。

特に問題視されているのは、SNSやメディアの影響で、多くの青少年が現実離れした美しさを追求し、過度にやせたアイドルの体型が理想と思い込みがちなことにある。ある調査では、韓国の小中高校生の37%が「小学生時代からダイエットを始めた」と回答している。

専門家によると、成長期における過度なダイエットは身体の発達を阻害し、免疫力の低下や栄養不足を引き起こす可能性がある。たんぱく質やカルシウム、ビタミンDの不足は骨の成長を妨げ、ビタミンAや亜鉛の不足は感染症への感受性を高める恐れも。オメガ3脂肪酸や鉄分不足は認知能力や集中力の低下につながる可能性がある。

重要なのは親の対応だ。子どもの悩みに寄り添い、対話を通じて健康的な体型と自尊心を育むことが必要とされている。専門家は、個人の問題にとどまらず、家族、学校、社会全体で解決すべき課題だと強調している。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News

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