【KOREA WAVE】特異な役割を担う警察犬が韓国で活躍している。麻薬、電子機器、刃物など犯罪に関わるものは見逃さない。事件現場で彼らの能力は他の警察官にも引けを取らない。
昨年2月2日深夜、酔っ払って道端に倒れていた男性の周囲をラブラドール・リトリバー「オイジ」が確認していた。オイジの飼い主はすぐ警察に通報し、男性を安全な場所に移動させた。その後、警察が到着し、男性は無事に帰宅した。
2022年にソウル市で始まった「ペット犬パトロール隊」は、市民とその愛犬が地域で巡回し、治安維持に協力している。昨年、ソウル市全域で1704チームが活動し、112件の犯罪予防通報と476件の生活リスク通報を記録した。このパトロール活動は無償だが、犬には食事やおやつキットが提供される。
パトロール隊への参加に当たっては、犬と飼い主の行動評価が実施される。例えば、他の犬に近づき過ぎたり、知らない人に攻撃的になったりする犬は選ばれない。
昨年9月には、パトロール隊が女性に安心な帰宅経路を確保するため、周辺施設の点検も実施した。地域警察との合同巡回も今年始まり、犬と警察が協力して地域の安全を守っている。
ソウル市自治警察委員会の関係者は「保護施設にいた犬がパトロール隊員として活躍することも多い。どんな小さな犬でも社会の一員として価値ある役割を果たせる」と話している。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News