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韓国「Paris Baguette」のSPCグループ、米テキサスに製パン工場…1億6000万ドル投資

KOREA WAVE 2025年2月4日 8時10分

米テキサス州で1月27日(現地時間)開かれたパリバゲット製パン工場の投資インセンティブ調印式=SPCグループ(c)KOREA WAVE

【KOREA WAVE】韓国の大手ベーカリーチェーン店「パリバゲット」を傘下に持つSPCグループが1億6000万ドルを投資して米テキサス州に製パン工場を建設する。最終手続きとなるインセンティブ調印式が先月27日、米テキサス州ジョンソン郡の裁判所で、ホ・ジンスSPCグループ社長とダイアナ・ミラージョンソン郡経済開発理事らが出席するなかで進められた。

SPCグループは3日、ジョンソン郡バールソン市の産業団地「ハイポイント・ビジネスパーク」で、約15万㎡(約4万5000坪)規模の製パン工場用地の買収を完了し、投資計画・支援金などを現地政府から承認されたと発表した。

工場は、延床面積約1万7000㎡(約5200坪)規模で建設され、パリバゲットの事業拡大に合わせて2030年までに総面積を2万8000㎡(約8400坪)に拡張し、年間5億個の製品を供給できるようになる。この工場によって約450人の雇用創出が見込まれている。

グループ関係者は「パリバゲットの米国製パン工場建設は、ホ・ヨンイン会長の積極的なグローバル事業強化方針によるものだ。第2次トランプ政権の発足に伴い、急変するグローバル市場環境や関税制度をはじめとする米国の産業政策を考慮し、急ピッチで推進した」と述べた。

SPCグループによると、テキサス州は米国全域だけでなく、カナダや中南米地域への物流アクセスにも優れている。バールソン市は、テキサス州最大の都市圏であるダラス・フォートワース都市圏に属しており、雇用環境も良好だという。

SPCグループは、この製パン工場に1億6000万ドルを投資し、2027年下半期の竣工を目標としている。ジョンソン郡やバールソン市などの現地政府は、パリバゲットに1000万ドルの支援金を提供し、テキサス州は工場建設に必要な設備購入時の税制優遇を提供する。

工場建設により、パリバゲットの北米事業が勢いを増すことが期待されている。現在、パリバゲットは北米で約210店舗を運営しており、2030年までに1000店舗の開設を目標としている。

ホ・ジンス社長は「今後、グローバル事業の現地化戦略を加速し、世界市場にK-フードの優秀性を広く伝えられるよう努めていく」と述べた。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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