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文在寅前大統領「尹錫悦氏を選んだこと、ずっと後悔」…韓国紙に「最大の責任は私にある」

KOREA WAVE 2025年2月10日 13時15分

【KOREA WAVE】
2019年7月25日、青瓦台でユン・ソンニョル新任検察総長(当時)に任命状を授与した後、歓談室へ移動する文在寅大統領(同)。後方にはキム・ゴニ(金建希)氏とチョ・グク(曺国)民情首席秘書官(当時)の姿が見える=青瓦台提供(c)news1

韓国のムン・ジェイン(文在寅)前大統領が10日、進歩系「ハンギョレ新聞」とのインタビューで、2019年6月17日にユン・ソンニョル(尹錫悦)氏(現大統領)を検察総長に任命したことについて「結果的にユン政権誕生を後押ししてしまった。最も大きな責任を感じ、ずっと後悔している」と振り返った。また、これにより家族が崩壊したチョ・グク(曺国)元法相(現・野党「祖国革新党」代表)に対し、申し訳ない気持ちでいっぱいだと述べた。

ムン前大統領は、当時の検察総長候補選定について「最終候補4人を絞り込み、チョ・グク民情首席秘書官(当時)が各人と面接した。その中で唯一、検察改革に賛同したのがユン氏だった」と説明した。

「他の3人は検察改革に反対だったため、最終的に候補を2人に絞った。そのうちの1人はチョ・グク氏と大学の同期で、意思疎通が取りやすい関係だったが、彼は明確に検察改革に反対していた。ユン氏とは意思疎通がやや難しい面があったが、検察改革への意志が明確だったため、最終的に選んだ」

しかし、結果的にこの判断が「間違いだったのではないか」と振り返り、「今思えば、チョ・グク氏と関係が良好な候補を選ぶのが順当だったのかもしれない」と悔やんだ。さらに「ユン氏を選んだことは、ずっと後悔している」と述べ、「そのせいでチョ・グク氏の家族は崩壊し、彼は最も痛ましい存在となった。申し訳ない」と強い後悔の念を示した。

ムン前大統領は、ユン政権の誕生やその後の政治状況について「私の責任が最も大きい」と強調した。

一方で、ユン氏を検察総長に任命した後、解任できなかった理由についても語った。「政治的に圧力をかけることは可能だが、韓国の大統領には検察総長を解任する権限がない」と説明した。

「もし解任しようとすれば、ユン氏本人だけでなく、検察組織全体、さらには保守系メディアが大反発し、大統領選挙にも大きな悪影響を及ぼしただろう。そのため、解任することはできなかった」と振り返った。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News

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