【KOREA WAVE】韓国の格安航空会社「ティーウェイ航空」が今年6月初旬、カナダ・バンクーバー路線の運航を開始し、創業以来初めて北米市場に進出する。LCCとしては初めてのバンクーバー就航となる。欧州に続き、北米まで中・長距離路線を拡大し、事業領域を広げる。
バンクーバー路線は週4便の定期運航で開始する。カナダは2008年に韓国と「航空自由化協定」を締結しており、運航権なしで、空港の発着枠(スロット)さえ確保できれば自由に就航が可能だ。
ティーウェイ航空は、大型機を追加導入し、旅客・貨物事業の両方で持続的な成長を目指す。今月からボーイング777-300ERを2機、エアバスA330-200を1機、A330-300を1機の計4機を順次導入し、国土交通省の審査や試験飛行を経る。新たに導入した機材は、来月から金浦・済州など国内路線に投入され、その後、欧州路線にも活用される。現在、ティーウェイ航空はA330-300を4機、A330-200を5機の計9機の大型機を含む、計37機の航空機を運航している。
今回のバンクーバー路線開設により、ティーウェイ航空は現在運航している欧州路線に加え、北米市場にも進出することになる。国内のLCC各社が競争を繰り広げる中・短距離路線とは異なり、ティーウェイ航空は新たな成長動力を求め、2022年に中・大型機を導入した。昨年5月にはクロアチア・ザグレブ線を新規開設し、LCCとして初めて欧州路線に進出。その後、大韓航空とアシアナ航空の合併に伴い譲渡されたローマ、パリ、バルセロナ、フランクフルトの4路線を順次就航させた。今年の夏季スケジュールからは、欧州4路線の増便も予定している。
さらに、中央アジアやオセアニア地域にも新たな路線を拡大する。5月末にはウズベキスタンのタシュケント線を新規開設し、週4便運航する。これに先立ち、4月中旬には清州発モンゴル・ウランバートル線、5月中旬にはインドネシア・デンパサール(バリ)線にも進出する。一方、昨年6月、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領のカザフスタン訪問時に言及されたアスタナ線の新規就航計画は、検討の末に見送られた。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News