下関市に住む60代の男性が、「あなたの電話番号が不正利用されています」などといううその電話を発端に現金500万円をだましとられる被害にあいました。
小串警察署によりますと、11月30日に下関市に住む60代の男性の携帯電話に知らない男から電話があり、「あなたの電話番号が不正利用されている」「北海道警察本部から電話がある」と伝えました。
続いて、北海道警察本部の「ヨシダケンジ」を名乗る男から電話があり、「あなたの携帯電話の番号が詐欺グループの犯行に使われている」「あなたも共犯者になるが、不正を晴らすために協力してほしい」「犯罪に使われたお札と、あなたの口座にあるお札の番号とを比べて調べる必要がある」などと言われました。
その後、「ヨシダ」から携帯電話のSNSのアカウント登録を促され、SNSのメッセージや電話で「ヨシダ」と札幌地方検察庁の「カトウ」を名乗る者から、調査のために男性の口座の現金を送金するよう指示されました。
話を信じた男性は、12月7日から8日にかけて2回にわたり下関市内の金融機関に設置されたATMから指定された口座にあわせて500万円を振り込み、だまし取られました。
警察では、「メールや電話で現金を振り込むよう要求するのは詐欺の手口」として、身に覚えのないメールや電話にはすぐに応じず、警察や家族に相談するよう注意を呼びかけています。