長門市に住む70代女性が老人ホームを巡る“うその電話”を発端に、現金210万円を騙し取られました。
電話では「家族も息子も孫も全部破滅する」などと脅すような言葉があったということです。
警察によりますと、女性の自宅には、ことし10月、『B社のミヤモト』を名乗る男から「長門市に老人ホームができます。あなたに推薦枠が当たっていますが、誰かに枠をあげてもいいですか」などと電話がありました。
女性が『推薦枠』を譲る旨、承諾すると、その後、『C社のマツイ』を名乗る男から電話があり、「コレは犯罪になって刑務所に入らなければ行けなくなる。キャンセル料として1000万円が必要。こちらでも立て替えるので、210万円を立て替えて欲しい」と言われたほか、「家族も息子も孫も全部破滅する」などと脅すようなことも言われたということです。
話を信じた女性は12月1日、指定された東京都内のマンション宛てに、現金210万円を宅配便で送付したということです。その後、家族に相談したことで、詐欺と発覚しました。
警察は、施設入居に関する話を持ちかけ、トラブル解決のために現金を要求したり、宅配便で現金を送るよう要求するのは『詐欺の手口』として注意を呼びかけています。