きのう17日(日)は山間部中心に雪景色となった県内…きょう18日(月)は雪雲流入はおさまったものの、雲の多いスッキリしない天気と体が縮こまる厳しい寒さが続きました。
気象衛星による雲画像や天気図を見ると、冬型の気圧配置は西から少し緩んできているものの、日本海には寒気の流れ込みに伴う、すじ状の雲がビッシリ広がっていて、強い寒気の流れ込みは続いている状況です。
その寒気が居座る中で、あす19日(火)にかけては九州の南を低気圧や前線が通過し、県内を含む西日本は少し天気がぐずつきそうですが、寒さが厳しい中で、降るものが、冷たい雨だけでなく、少し雪が交じる可能性もあります。降る量は少ないものの、特に山間部ほど新たに少し雪化粧、という所もあるかもしれません。
特に早朝の時間は、車の運転は路面状況などに十分注意し、時間にゆとりを持って、スピード控えめの心がけなどをお願いします。スッキリしない天気が続くため、気温上昇は鈍く、最高気温は高い所でも7~8度くらいにとどまるため、万全の寒さ対策も心がけて過ごしましょう。
そして、さらに雪の降り方などが心配な強烈な寒波が、今週後半にやってくる見込みです。
低気圧が日本の東へ進むにつれて再び等圧線が縦じま模様の冬型気圧配置が強まっていき、冷たい季節風とともに上空には一段と強い寒気が南下し、木曜日から金曜日にかけては平地で大雪の目安となる寒気が県内を包み込む、とみられます。
今週、特に木曜日、金曜日で「雪だるま」マークの予報、と県内は市街地でも積雪の可能性が高め、と見込んでいます。市街地、特に山口市内は中心部でも雪が積もる可能性が高く、山間部ほど、どさっと雪がまとまる恐れもあります。
積雪、路面凍結による交通の大きな乱れなどで、思うように移動できないことを想定し、予定の柔軟な変更や、早めの食料、暖房の灯油などの備蓄を進めましょう。寒波の中でも車を運転せざるを得ない場合は、万が一、渋滞に巻き込まれても持ちこたえられる準備や燃料満タンなどの心構えを。
また、厳しい寒さが続く中、水道管凍結対策も必要です。特に、普段は空き家の水道管や給湯器の中の水の抜き忘れなどで被害が起こるケースが近年は多くみられます。給湯器の水抜きの方法など、寒波が来る前に、早めに作業手順を確認しておきましょう。
強烈寒波は木~金曜日がピークも、週末にかけては最高気温が1桁止まり、と厳しい寒さは少々長引きそうです。クリスマスを過ぎてから年末にかけては、まずまず落ち着いた天気・気温の日々になる、と見込んでいます。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)