使用済み核燃料の中間貯蔵施設の立地可能性調査で、中国電力は22日、ボーリングに向けた伐採届を上関町に提出しました。
伐採届は、樹木を切るために必要な手続きで、中国電力はことし8月、ボーリング調査実施に向け一度、上関町に提出していますが、11月19日までだった期限内での着手を見送っていました。
今回は、8月に続く2度目の提出で、中国電力は、自社所有地で半年程度をかけ、ボーリングを11本実施する計画です。
伐採開始期間は1月21日から3月20日までとなっています。
また、法定外公共物の占用許可申請も同時に行いました。
法定外公共物の占用許可申請は、ボーリング調査の資材や人を運ぶために設置するモノレールのレールや、ボーリング調査時に水を使用するためのホースを引くために必要な許認可手続きです。
上関町によりますと標準処理日数はおよそ2週間ということです。
使用済み核燃料の中間貯蔵施設の立地可能性調査は、ことし8月2日に中国電力が上関町に実施を申し入れ、町は8月18日に調査を受け入れ。中国電力はすぐに文献調査に着手、ボーリングの実施に向けても伐採届も提出するなど調査の準備を進めていました。
しかしその後、周辺自治体から、対応への不満や、施設への懸念の声もあがるなどし、中国電力は、11月末から今月はじめにかけ周辺1市3町をまわり説明を行っていました。
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