あす6日(土)~祝日の8日(月)にかけて、今年最初の3連休です。
そして、もう1つ、あす6日(土)は二十四節気の「小寒(しょうかん)」で、「寒の入り」とも呼ばれ、年が明けて一段と寒さが増す時期に入ります。
寒の内、というのは、二十四節気の「小寒」から始まり、その次の二十四節気「大寒」を挟んで暦の上では春に入る「立春」の前日までのおよそ1ヶ月の期間のことで、寒の内は“寒中”とも呼ばれ、「寒中見舞い」のお便りを出す時期でもあります。
この時期は1年の寒さの底で、山口市内では最高気温の平年が1桁止まりの時期。
よく天気予報で「寒の内らしい寒さ」というフレーズを使うことがありますが、これは気温1桁生活のことでもあります。
そして、その暦に合わせるように、寒の入りとなる3連休は寒さが増してきます。
きょう5日(金)は山口県では穏やかな空模様が続きましたが、北日本には低気圧や前線が進み、北海道や東北中心にぐずつく天気に。そして、このあと今夜は大地震の被災地である北陸も雨が心配されるところで、さらに、その雨雲が、あす6日(土)の未明~朝頃は県内にかけても伸びてきて、一時雨が降る所がありそうです。
雨は降る量は少なく、長引くこともありませんが、この一時的な雨を境に北よりの風が吹き始めます。あす6日(土)の最高気温は各地で2桁で、寒の内のわりに気温は高めですが、冷たい風により、徐々に体感的な寒さが増していく見通しです。
そして日曜日は、等圧線が縦縞模様の冬型気圧配置になることで、最高気温は各地で1桁止まり。
本来の「寒の内らしい寒さ」となっていきます。
祝日の月曜日は冬型は緩んで冷たい北風はおさまってくるものの、まだ寒さの余韻は続いて、気温は1桁止まりが続きそうです。
お正月から暖かい日が多かったぶん、一気に体に堪える気温変化となってくることも踏まえて、寒さ対策は入念に行っていきましょう。
空模様は、3連休後半にかけては大きな崩れはありません。
多くの自治体で「二十歳の集い」の式典が行われる日曜日は、寒気流入の影響で日本海側ほど、わずかににわか雨・雪の可能性はあるものの、晴れ着を汚してしまうほどではない、と見込んでいます。
祝日の月曜日は、朝の底冷えもかなり厳しくなりそうです。
連休明け、火~水曜日は、気圧の谷の通過で一時ぐずつきそうですが、来週後半は晴れ間が戻るとともに、気温も再び上昇傾向となります。
体に堪える寒さは一時的で、来週後半は再び暖冬傾向が続く見通しです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)
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