常連客の高齢男性を説得して電子マネーの購入を思いとどまらせ、詐欺被害を防いだとして、岩国市内のコンビニの店長に警察から感謝状が贈られました。
岩国警察署の坂本英治署長から感謝状が贈られたのは、セブン-イレブン岩国保津町店の河原さとみ店長です。
この店舗では去年12月、常連客の70代男性が店を訪れ、電子マネー1万円分の購入を申し出ました。
河原さんが事情を聴いたところ、男性は「SNSで知り合ったシリアにいる友人に送る」「友人の子どもが病院にいるが、携帯が止められて使えないため、カードを買ってほしいと頼まれた」などと話し、不審に思った河原さんが110番通報して詐欺被害を未然に防ぎました。
この店舗では詐欺への警戒を強めていて、おととし3月にも別の高齢女性に電子マネーの購入を思いとどまらせ、被害を防いでいます。
(河原さとみ店長)
「犯罪を防ぐことができてよかった。少しでも怪しいと思ったら間違っていても大丈夫なので警察に通報するよう(従業員に)声をかけている」
県警によりますと去年1年間の特殊詐欺の被害額はおよそ1億7000万円で、前の年よりも8000万円余り少なくなっています。
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