今年2024年は辰年で、何かと「竜」にまつわるグッズや話題を目や耳にする機会も多いですが、そんな中で「KRY投稿BOX」に、「竜の模様」のように見える、ある自然現象の報告を頂きました。
竜の模様のようにも、木の枝が広がるようにも見える、この現象は「窓氷(まどごおり)」と呼ばれ、よく窓ガラスの表面に付いた水が凍り付いて出来る現象です。水が流れながら凍り付くことで、木の枝や、竜の模様のような芸術的な形になります。
厳しい冬の時期は窓に霜がビッシリ降りることも度々ありますが、これは空気中の水蒸気が直接、窓に凍り付いたもので「窓霜(まどしも)」と呼びます。窓氷は、結露や雨水が凍り付いたもの、ということで現象としては区別されます。
どちらにしても、厳しい冷え込みの朝に現れやすい、自然の造形美です。冷え込み厳しい朝は、ぜひ、窓の模様に注目してみましょう。
あす17日(水)朝にかけても、その窓氷や窓霜が現れるような冷え込みになりそうです。夜中、穏やかに晴れることで、地面の熱がどんどん上空に逃げる放射冷却の影響が強まることで、多くの所で氷点下の冷え込みになる予想で、車の窓ガラスが凍り付く所も多くなる、とみられます。
窓氷や窓霜を楽しむ心の余裕を持ちたいところですが、朝、車を早く動かしたい方は今夜のうちにガラスにカバーを掛けておいたり、朝は霜を取る時間も考えた、ゆとりのある行動などの心がけを、お願いします。
また、晴天をもたらす高気圧は、日中になると足早に東に去って行き、その後、西から前線が近づくことで、天気は下り坂となっています。
お洗濯は午前中心の日ざしの有効活用を心がけていきましょう。
日中の気温は13度前後まで上がる所が多く、朝の寒さは順調に解消していきそうですが、午後は雲が増えていき、夜遅い時間ほど、一部でにわか雨の可能性があります。
その後、前線の停滞により、雨が降ったり止んだりの天気が、週末にかけて少々長く続いてしまいそうです。特に木曜日、そして土曜日は、少々まとまった雨の可能性もあります。
今週のうちは天気がぐずついても気温は高めですが、来週になると次第に強い寒気が流れ込んできて、来週中頃あたりを中心に、市街地でも雪が降るほどの厳しい寒さになってくる見通しです。
まだ、雪の降り方などの見通しは流動的な部分はあるものの、来週は久々の本格的な寒波になることは、ほぼ確実です。
暖冬傾向が続く中、今一度、冬本番の寒さや雪に対する備えの確認を、シッカリ進めていきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)