きょう17日(水)の山口県は、午前はシッカリ晴れていましたが、午後は次第に雲が増え、日ざしは途切れがちとなってきました。
大陸から朝鮮半島方面にかけて、前線に伴う雲が大きく広がりつつあり、この前線が、あす18日(木)には日本列島に伸びてくることで、県内は度々雨雲が流れ込む、スッキリしない空模様となりそうです。
降ったり止んだりで、外出には雨傘が手放せない一日ですが、南風が流れ込む影響で、気温は高めとなり、日中は15度前後まで上がる所が多い見込みです。傘を持つ手がかじかむほどではありませんが、それでも、雨で体が濡れると肌寒く感じるくらいにはなるため、油断せず万全の雨対策は心がけましょう。
また、天気を崩す前線が、この先、週末頃にかけて、ゆっくり南に下がっていくものの、前線の上に低気圧が発生するなどしてしばらく日本付近の天気をぐずつかせます。
県内では、金曜日は雨が小康状態の時間が多くなりそうですが、低気圧の雨雲が広がる土曜日は、再びまとまった雨に。そして日曜日も細かい雨雲が残りやすい、とみています。
お出かけ、お洗濯などには少々面倒な空模様が続きます。
一方で、西~東日本では広い範囲で、去年の秋から少雨傾向が続いていて、山口県においても各地のダムの水位が低下し、工業用水の自主節水などの対応が続いているため、この先の長雨が、多少なりとも恵みの雨となることへに期待したいところでもあります。
山口河川国道事務所によると、佐波川ダムと島地川ダム両ダム合計の貯水率は、きょう午前9時時点で45.4%と、平年の半分少々、という状況です。
先月、一時的に上昇トレンドも見られましたが、この時、県内では40~50ミリのややまとまった雨が降った日が1日、ありました。
今週後半のぐずつく天気では、4日間で多い所50ミリくらいの雨になりそうな雰囲気ですので、これが少しでも水不足の改善に繋がれば、というところですが、まだまだ例年並みまでの回復には、ほど遠いところでもあります。
普段の生活における水を大切に使う心がけなども引き続き、お願いします。
週末にかけてぐずつく天気が続いたあと、来週は、今度は強い寒気が南下してきます。
来週半ばは、市街地でも雪が降りやすく、冷蔵庫並みの凍える寒さになる見通しです。
久々の強い寒波への備えも、シッカリ進めておきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)