萩市の笠山椿群生林では、密になった木の一部を伐採することで群生林を再生させる取り組みが続けられています。
その再生ツバキが初めて花を咲かせました。
萩市の笠山椿群生林では、切り株から枝を伸ばしたその先に一輪の花が開いています。
このエリアで初めて、ヤブツバキが花咲かせました。
(萩市樹木医 草野隆司さん)
「正直言って2年目で咲くと思っていなかったのでいまほんとに、やったという、こぶしを握りしめる雰囲気です」
萩市では2019年6月から衰えの目立つ木を再生させるため木の一部を伐採する取り組みをスタートさせています。
これまでのところ、伐採した木のうち9割以上が葉を茂らせるなど再生していて、花も、当初の想定より大幅に早く咲かせているということです。
一方、2019年に最初に枯死寸前で伐採した1本は、1年後、いったん芽吹いたものの、いまでは完全に枯れてしまっています。
しかし、この1本から枯死寸前の木でも、伐採後、再生する力を持っていることが分かり、伐採再生事業の道を開くことにつながったと言うことです。
(草野さん)
「結果的には枯れてはいるんですけど、芽を出してくれたということで、再生に繋がるんだというきっかけをくれた勇気をくれた木でした」
萩市ではさまざまな実験と検証を重ね、椿群生林を守りたいとしています。
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