おととし(2022年)、阿武町が誤って振り込んだ4630万円をめぐって逮捕・起訴された田口 翔被告の控訴審の初公判が3月8日に行われることが決まりました。
1審では、田口被告に懲役3年執行猶予5年の有罪判決が言い渡されています。
田口 翔被告25歳はおととし4月、阿武町が自身の口座に誤って振り込んだ4630万円を別の口座に振り替えるなどしたとして「電子計算機使用詐欺の罪」に問われています。
弁護側は無罪を主張していましたが、1審の山口地裁は去年2月、田口被告が自身に無関係な振り込みだと認識していた点に触れ、「銀行にその旨を告知していないため、振り込み依頼が許されないにもかかわらず、振り込み依頼する旨の虚偽の情報を与えた」などと指摘。
その上で、「反省の言葉を述べている」などとして、懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡していました。
この判決を不服として、田口被告側が即日控訴していて、広島高等裁判所によりますと控訴審の初公判は3月8日に決まりました。
田口被告側は1審に続き、2審でも無罪を主張する方針です。