自民党派閥の政治資金パーティー券の不記載事件を巡り、山口県選出の江島潔参議院議員は、過去5年間で280万円のキックバックがあったと明らかにしました。
19日夜、安倍派の臨時総会で派閥の解散が決まった後、江島潔参議院議員がオンライン取材に応じました。
(江島潔参議院議員)
「トータル5年間で280万円の還付金を受け取っていたということになります」
「不記載であったということになります」
江島議員は、2018年から2022年までの5年間で、派閥の政治資金パーティー券の販売ノルマが60万円から120万円あり、ノルマ超過分として280万円を受け取っていたということです。
安倍派の事務局長が、「清和会の気持ちです」、「収支報告書に記載しなくていい」などと、事務所の会計責任者に対し毎年1回、ノルマ超過分を現金で手渡していたと話しました。
会計責任者は当時、疑問に思っておらず、一連の報道後、口座への入金を調べたところ判明したということです。
(江島潔参議院議員)
「清和政策研究会として、政経パーティーの後の処理はそういう形でしていたということで、いつからこういう形で始まったのか、わからないぐらいさかのぼって同じやり方でやってたということなんです」
「会計はすべて(秘書に)任せていたので私は全く関与していない、知らなかった」
江島議員は来週中に収支報告書を訂正するとしています。
また、安倍派の解散について、江島議員は「安倍派としてスタートした矢先に安倍元首相を失い、立て直しができないままに解散せざるを得ないのは断腸の思い」としました。
江島参議院議員の説明
<2018年>ノルマ120万円に対し販売実績132万円、キックバック12万円
<2019年>ノルマ120万円に対し販売実績148万円、キックバック28万円
<2020年>ノルマ60万円に対し販売実績98万円、キックバック38万円
<2021年>ノルマ60万円に対し販売実績122万円、キックバック62万円
<2022年>(自身が参院選のためノルマ無し)販売実績146万円、キックバック140万円
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