去年11月、勤務先の岩国市のこども園に爆破予告をしたとして威力業務妨害の罪に問われている市職員の女の初公判が開かれました。
女は起訴内容を認め、検察は「園児の発表会の予行練習を延期させるため」と動機を指摘しました。
威力業務妨害の罪に問われているのは、岩国市職員の保育教諭(23)です。
起訴内容などによりますと、保育教諭は去年11月、勤務先の岩国市美和町にあるこども園の正門に「爆弾を仕掛けたナリ」などと書いた紙を置き、こども園の業務を妨害したとされています。
初公判で保育教諭は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察は冒頭陳述の中で、犯行動機について「こども園を休園させて犯行の7日後に予定されていた発表会の予行練習を先延ばしにしようとした」と指摘。
また、犯行の3日後にも再び爆破予告の紙を園のテラスに置いたことも明らかにしました。
被告人質問で、「予行練習で園長や副園長から発表の完成度について指摘を受けるのではと不安だった」、爆破予告をすれば「予行練習が延期され、発表の完成度を上げられると思った」と話しました。
検察は「身勝手な動機による短絡的な犯行で、模倣犯を抑止するためにも厳正な処罰の必要性は高い」などとして懲役1年を求刑。
弁護側は執行猶予付きの判決を求めました。
判決は2月15日に言い渡されます。
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