能登半島地震で大きな被害を受けた石川県で、患者の搬送などに従事した下関市民病院の医師や看護師など災害派遣医療チームのメンバーが下関市長に現地での活動を報告しました。
下関市役所を訪れたのは、市立市民病院の医師や看護師など6人です。
6人は、県からの要請に基づき、1月11日に下関を出発し、翌12日から石川県七尾市にある総合病院を拠点に活動しました。
現地では、新たな患者を受け入れるために、総合病院の入院患者を別の病院に搬送したり、周辺の病院の被害状況を確認したりしたほか高齢者施設で食事や入浴の介助を行ったという事です。
(下関市立市民病院 尾中貞夫医師)
「気候がちょっと僕らが行ったときに雪が降って厳しかったのと七尾の能登総合病院の中でもトイレが使えず汲み上げた水で流している状況が12日から18日の間続いていた」
現地での活動期間は6日間で1日あたり2人から3人の患者を搬送したという事です。
(下関市立市民病院 尾中貞夫医師)
「道がすごく悪いので救急車も“あしがかなりかたいのでちょっとしたデコボコでかなり弾む意識のない患者も運んだが患者が落ちないように2人で支えたりとか悪路に対する搬送の困難さがあったもう一つは寒いので体にかけてあげる毛布も2枚、3枚かけたり自分たちで買ったりして工夫して搬送していた」
また、現地では情報が交錯していて前日の情報が翌日には変わっていることもあり必ず、朝、ミーティングを行って活動していたとも話していました。
市立市民病院の災害派遣医療チーム・DMATが被災地で活動を行うのは、今回で4回目という事です。
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