防府市の養鶏場で27日、死んだニワトリなどから高病原性鳥インフルエンザの陽性が確認されました。
県によりますと26日午後2時ごろ、防府市台道の養鶏場から「ニワトリに異常が見られた」と通報があったということです。
その後、死んだニワトリなどのPCR検査を行った結果
27日未明、高病原性鳥インフルエンザの陽性が確認されました。
この養鶏場では、ニワトリやアヒルなど合わせて23羽を飼育していてこのうち9羽が死んでいたということで県は、27日朝から残りの鳥を殺処分すると共に敷地内の消毒を行いました。
県内の養鶏場で鳥インフルエンザが確認されたのはおよそ9年ぶりとなります。
県畜産振興課 小川 賀雄課長「野鳥で鳥インフルエンザが多発している中で緊張感を持って取り組んでいましたが発生して非常に残念に思っています。今後、他の養鶏農場に感染が拡がらないように緊張感を持って取り組んでいきたい」
一方、養鶏場から10キロ圏内には養鶏農家が2戸あり県は当初、いずれも鶏舎にニワトリはいないと発表していましたがその後、このうちの1戸でヒヨコ2万1200羽が搬入されていたことがわかりました。
県農林水産部 内藤雅浩 審議監「ヒヨコは入ってから50日程度で出荷となりますので10日後に異常がなければ農家の経営には影響を及ぼさないものと考えています」
県では感染拡大を防ぐため、周辺の道路2か所で畜産関係車両の消毒作業を始めています。
また、100羽以上を飼育する県内84の農場に緊急の消毒を指示したほか、発生した養鶏場から半径10km以内を搬出制限区域に指定しきょう(27日)から10日間、ニワトリや卵の搬出が禁止されます。