1月最終日の31日(水)の山口県は、九州南部付近に伸びてきた前線の影響で、雨が降ったり止んだりのスッキリしない天気が続きました。
2月のスタートも、引き続き前線は九州南部付近に停滞する予想です。
ただ、状況が少し変わるのが、大陸の高気圧の張り出しにより、九州北部から県内付近で、やや等圧線の間隔が狭くなるところ…気圧の傾きが大きくなるぶん、風がやや強く吹きやすくなってきます。
1日(木)の県内も、引き続き雨が度々降る天気に。
降る雨の量は少なめで、雨が止んでいる時間も多めではありますが、気まぐれな雨の降り方に備えて、外出時は雨傘等の準備は必要な一日です。
気温は朝から各地でプラス、日中の気温は12~13℃くらいの所もありますが、雨に濡れると肌寒く感じることもあり、風邪を引かないように暖かな装いも心がけて過ごしましょう。
そして日本海側を中心に、次第に北東の風が強まってくる予想で、響灘、日本海側では海上の波の高さが、うねりを伴い次第に4メートル、と時化模様になってきそうです。
船舶や沿岸部の車の運転など、十分ご注意下さい。
2日(金)は、前線は少し南に離れて、午後ほど若干日が差す、明るめの空が一時的に戻りそうですが、週末は再び天気下り坂…来週初めにかけては、やや雨の量がまとまる可能性もあります。
日中の気温は11℃前後の日々で、曇りや雨とぐずつく天気だと意外に体に堪える寒さとなることもあるため、健康管理には引き続き、十分気をつけて、お過ごし下さい。
ところで、ここ最近、ぐずつく天気が多いこともあり、去年の秋から続く少雨傾向での県内各地のダムの水位低下は、若干の改善傾向がみられます。
佐波川ダムと島地川ダムの、両ダム合計の貯水率は、31日(水)午前9時時点で54.9%と、2週間前より10%近く上昇してきました。
ただ、まだ平年の6割程度にとどまっていて、例年並みまでの回復にはまだまだ、というところです。
2月に入っても、しばらくぐずつく天気が多い見通しのため、水不足は大ピンチ、という状況からは少し抜け出せそうな兆しは見えてきていますが、引き続き、普段の生活における水を大切に使う心がけなどは、シッカリお願いします。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)