山口県岩国市で米軍人による事件が相次ぐ中、在日米海兵隊が軍人の外出や飲酒の規制をより厳格なものに変更していたことが6日、分かりました。
岩国市では去年11月、米海兵隊員の男が高齢女性ら2人を殴り負傷させたとして傷害罪で起訴されたほか、5日には市内の店舗に侵入し店員を負傷させた事件と車上ねらいに関与した疑いで軍人2人が書類送検されています。
相次ぐ米軍関係者による事件を受け、基地側は、在日米海兵隊が「リバティ制度」と呼ばれる軍人の外出や飲酒の規制の見直しを進めていると説明していました。
その後の取材で、在日米海兵隊が去年12月11日付で制度の一部をより厳格なものに変更していたことが新たに分かりました。
具体的には、これまで全ての海兵隊員は午前1時~5時の間、基地外の公の場での飲酒が禁止されていましたが、新たに同時間は飲酒可能な店舗への滞在そのものが禁じられました。
また、伍長以下の階級の軍人が基地外で飲酒する場合には、同伴者を伴うことも義務化されています。
防衛省は岩国市に対し「米軍による事件・事故の防止には米軍の努力が重要で、引き続き日米間で協力し、防止に全力で取り組む」と連絡しています。
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