きょう7日(水)もまだ上空に居座る寒気の影響で、日本海側ほど、特に午前中は時雨模様の所が多くなりました。
瀬戸内側では多少日が差した所もありましたが、最高気温は1桁止まりだった所もあり、じわじわ体に堪える寒さが続きました。
まだ山陰沖には細かい雨雲が所々に広がっていて、あす8日(木)朝にかけては日本海側ほど引き続き、にわか雨が少し残りそうです。
ただし、日中は雲は目立つものの大きな天気の崩れはなく、瀬戸内側では晴れ間が出る時間も度々ある、と見込んでいます。
気温上昇は、まだ少々鈍く、日本海側では1桁止まりの所が多い見込みで、2月らしい寒さが続きそうです。
今週いっぱい、まだ冬らしい寒さが残る日々ですが、金曜日、土曜日と、まずまず晴れ間がある見込み。
日曜日は気圧の谷の通過で、やや不安定な天気となり、気まぐれなにわか雨となる所がありそうですが、月曜日の振替休日は天気は回復する、とみられます。
来週は次第に暖かさが増し、最高気温が15度以上となる日も。ただし、この気温上昇に伴って、スギ花粉の飛散量が増えてくる心配があります。
さて、花粉の飛散量が多くなる時期は、天気コーナーで日々、花粉予報をお伝えしています。
この花粉の飛散量の情報に、今年から少し変化があります。
近年はひと昔前に比べて花粉の飛散量が増加し、去年は県内では観測史上最多の飛散量となりました。
花粉の飛散量が増えるにつれ、花粉症の患者も増え、日本政府は「花粉症は国民的な社会問題」と位置づけ、花粉症対策に本腰を入れ始めています。
この対策の一環で日本花粉学会では、花粉の大量飛散への警戒を呼びかけるための方法として、花粉の飛散量で「非常に多い」のさらに上、「極めて多い」ランクを追加した5つのランクでの花粉情報を標準とすることを決定しました。
この日本花粉学会の方針に基づき、KRYでお伝えする花粉情報も、今シーズンからは極端な大量飛散が見込まれる際は、「極めて多い」という表現を使用していきます。
この「極めて多い」という情報が出てきたときには、花粉飛散の“特別警報”という心構えで、最大限の対策でしのいで頂きたいと思います。
今はまだ寒さが続くことで花粉飛散量が少ないですが、来週には飛散量が増えてくる可能性が高まってきています。
スギ花粉の本格的な飛散まで、秒読み状態…辛い時期を少しでも楽に過ごせるように、今のうちから早めの対策を進めていきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)