NYタイムズに選ばれ注目されている山口市。外国人観光客に対してもよりよい救急活動ができるように消防本部で対応訓練が行われました。
訓練は外国人から119番通報が入り多言語コールセンターである「やまぐちコールセンター」を利用するという想定で行われました。
(やまぐちコールセンター)
「こちらは英語のコールセンターです」
(通信指令室)
「まず救急車が向かう場所を教えてもらって良いですか」
消防はコールセンターを介して通報者の場所を聞き出します。
(外国人の通報者)
「私たちは瑠璃光寺の前のバス停にいるみたいです」
情報は現場に駆けつける救急隊員に伝えられ現場でもコールセンターを介して聞き取りが進みます。
(救急隊員)
「きょうはどうされましたか」
中国人の女性とのやりとりも通訳を通して行われました。
今回の訓練では時間がかかるなどの課題も見えてきました。
(コールセンター)
「救急車はいくらかかるんでしょうか。あまりお金をもっていないいんですけど」(救急隊員)
「日本では救急車の利用料は無料となります」
(救急隊員 岡野朋成救命士)
「私の言葉と翻訳される方、傷病者の方の返答が長ければ長いほどおそらくコールセンターの方が大変になる意図が伝わらない部分があったのが悔しい点ではありました」
(通報役ヘマさん)
「現場で通訳を通らずに直接、人間でコミュニケーションとれるところはその場でとったほうがいいのかなと思います。大丈夫ですとか信頼して下さいとか 英語で「私たちはあなたを助けます」とかさらに言ったら患者さんが安心するのかなと思います」
このほか翻訳アプリや5カ国語に対応したコミュニケーション支援ボードを利用した訓練も行われました。
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