JR山陽線と宇部線で先週、銅製のケーブルが切断され盗まれていた問題で約1.8kmの範囲であわせて約150か所が被害にあっていたことがJRへの取材でわかりました。
JR山陽線の本由良・厚東駅間とJR宇部線の阿知須駅構内では今月7日と8日、「レールボンド」と呼ばれる銅製のケーブルの束が切断され盗まれているのが見つかっています。
JR西日本によりますとその後の調査で、宇部線では約1.6kmの範囲で約110か所が、山陽線では、約210mの範囲で約40か所が被害を受けていたということです。
レールボンドは、レールのつなぎめに設置し電流を流すケーブルで、列車の位置を把握したり信号を制御したりするために欠かせず、JR西日本では「列車の安全性を脅かす行為」としています。
レールボンドは、宇部線のものが長さ約1.2m、重さは1kg程度、山陽線が長さ約1.5m、重さは1.5kg程度。レールの左右に取り付けられているため、150か所であわせて300個なくなっていたということです。単純計算で、重さはあわせて340kgほどになります。
警察は関係者から状況を聞くなど捜査を進めています。
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