去年11月、勤務先の岩国市のこども園に爆破予告をしたとして威力業務妨害の罪に問われている市職員の女に対し、山口地裁岩国支部は懲役1年、執行猶予2年の有罪判決言い渡しました。
判決を受けたのは岩国市職員で保育教諭の髙松陽菜佳被告24歳です。
判決などによりますと髙松被告は去年11月、勤務先の岩国市美和町にあるこども園の正門に「爆弾を仕掛けたナリ」などと記載した紙を置き、こども園の業務を妨害しました。
15日の判決公判で山口地裁岩国支部の小川暁裁判官は「発表会の予行練習で上司から厳しい指導を受けることをおそれ、日程を先延ばしにしたいなどと考えたもので、自らの行動が引き起こす結果に思いを巡らせることなく安易に不安から逃れようとした短絡的な犯行」と指摘。
一方で、これまでの勤務態度などから被告が同様の犯行を繰り返す可能性は低いなどとし、懲役1年・執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。
判決を受け岩国市の福田良彦市長は「市民の皆さまに多大なるご心配とご不安をおかけし、心よりお詫びを申し上げます。市といたしましては、この判決を重く受け止め、再びこのような事件が起こらないよう、改めて綱紀のの粛正を図り、市民の皆様の信頼回復に向けて全力で取り組んでまいります」とのコメントを発表しています。
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