JR山陽線は、宇部駅で線路トラブルがあったため新山口駅と厚狭駅間はおよそ3時間運転を見合わせました。被害が相次ぐレールボンドがまた無くなっているのが確認されています。
JR西日本によりますと15日午後1時13分頃、JR宇部駅の駅舎から東へ100mほどのところでレールにとりつけられたケーブルの束「レールボンド」が無くなっているのを巡回中の社員が確認したということです。被害か所は10か所程度とみられています。2月1日に点検したときにはあったということですが,その後、いつからなくなったかはわかっていません。
山陽線や宇部線では、銅製のケーブルの束=レールボンドが盗まれる被害が相次いでいて、JRから通報をうけ警察が窃盗の疑いで捜査を進めています。
JR山陽線は、午後4時半運転を再開しています。
【これまでの被害は】
山口県内のJR山陽線、宇部線では今月7、8日、レールに設置された「レールボンド」と呼ばれる銅製のケーブルの束が切断され盗まれているのが見つかっています。JR西日本によりますと、これまでに宇部線では約1.6kmの範囲でおよそ110か所が、山陽線では約210mの範囲でおよそ40か所が被害を受けていたということです。レールの左右に取り付けられていることから盗まれたのはあわせて300程度、重さはおよそ340kgほどとみられます。
レールボンドは、レールのつなぎめに電流を流すためのケーブルで列車の位置を把握したり信号を制御したりするために欠かせずJR西日本では、「列車の安全性を脅かす行為」としています。