16日未明、JR宇部線の居能駅付近の線路で、レールとレールの回路をつなぐ銅製のケーブルが無くなっているのが見つかり、2つの路線で一時、運転見合わせの影響が出ました。
無くなったケーブルはおよそ130本にのぼるということです。
16日午前2時40分ころ、宇部市藤曲のJR宇部線・居能駅付近の線路で「レールボンド」と呼ばれるレールとレールの回路をつなぐ銅製のケーブルが無くなっているのを、点検していたJRの社員が見つけました。
JR西日本によりますと、いつから無くなっていたのかわからないということですが、無くなった銅製ケーブルはおよそ60か所で130本にのぼるということです。
この影響で、JR宇部線の新山口駅と宇部駅の間と、JR小野田線の宇部新川駅と小野田駅の間で、始発から運転見合わせとなり、午前9時半、運転を再開しました。
また、山陽線も一部列車が運休となりました。
県内では15日、宇部駅付近の線路で10か所程度、ケーブルがなくなっていたほか、2月7日と8日には山陽線の本由良・厚東駅間の線路でおよそ40か所、2月8日夜には宇部線の阿知須駅付近の線路でおよそ110か所、銅製のケーブルが盗られる被害が相次いでいます。
警察は窃盗の疑いで捜査を進めていて、線路付近で不審な人物を見かけたらすぐに通報してほしいと呼びかけています。