きょう21日(水)は西日本の広い範囲に活発な雨雲が次々流れ込み、とりわけ九州方面は立て続けの激しい雷雨の所も。そして山口県内も一時土砂降りの雨や、雷が鳴り響いた所がありました。
雷といえば、夏に多い印象がありますが、2月なのに雷が発生した、というのは、2月らしからぬ気圧配置の状況が影響しているようです。
きょう21日(水)、西日本には東西に前線が横たわっていましたが、前線の南側、南西諸島方面は最高気温が25度以上の夏日が続出するなど初夏の空気に…この空気が大陸方面から張り出す高気圧の冷たい空気と激しくぶつかり合ったことで、前線付近で活発な雨雲、雷雲が次々に発生しやすくなりました。
「春」より先の「初夏」の空気が南に現れたことが、より前線の活動を活発にさせて、2月にしては異例の雷雲発達、ということになった、とみられます。
その、冬と初夏の空気の衝突は、まだ、しばらく続きそうですが、空気の衝突場所=前線の位置は、徐々に南へと下がる見込みです。しかし前線の北側にはまだ小さな低気圧がしばらく残り続けます。
このため、今夜~あす22日(木)午前にかけては、雷の発生の可能性は低くなっていくものの、引き続き度々雨雲は流れ込む、スッキリしない天気が続きそうです。午後になると、雨は次第におさまってくるものの、前線の北側の冬の空気が北東の風に乗って流れ込み、気温の上がり方は鈍く、空気の冷たさは一段と増してきます。
また、この北東風の影響で、日本海の海上では時化模様が続きそうです。船舶など引き続き、十分ご注意下さい。
金曜日からの3連休は、前線の雨雲の通り道は県内より南が中心で、にわか雨は少し心配なタイミングはありますが、まとまった雨になることはなさそうな雰囲気です。ただ、この3連休の間も冬の装いは必要な空気の冷たい状態は続きます。
3連休真ん中の土曜日は、少し空が明るくなる時間も。来週も晴れたり少し天気がぐずついたり、と小刻みな周期変化を繰り返しそうです。しばらくは連日、最高気温で11~12℃くらい、と、2月らしい寒さが続くでしょう。
まだカレンダーは2月…もう少し冬が粘りますので、シッカリ厚着して過ごすなどして、体調管理に十分気をつけて過ごしましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)