まだ冬の寒さが続く県内ですが、そんな中で、ここ数日で一気に花粉症の症状が辛くなった方が多くなっています。
実際、寒い中でも急激に花粉の飛散量が増えてきています。
県医師会の顕微鏡による花粉観測のデータを見ていくと、先日の3連休の時から一気に観測値が跳ね上がり、1日に1平方センチあたり100個以上の、「極めて多い」ランクの飛散となる所も。
まさにスギ花粉の飛散はピークの時期を迎えた模様です。
シーズンの途中経過としては、まだ半分にさしかかるかどうか、というところで、まだ、これから2週間程度はスギ花粉症の方にとっては正念場が続くことになります。
花粉対策として、できる限りマスクなどで花粉を体に入れない、ということが一番ですが、洗濯物は早朝から干して早めに乾かして取り込む、洗濯物を取り込むときや外から家に帰ったときに服に付いた花粉を手で払うなど、花粉を家に持ち込まない心がけも、とても大切です。
なお、この手で払うだけで、服に付いた花粉の50%前後は落とすことができる、という実験結果もあるそうです。
花粉症でない方も花粉を家に持ち込まない心がけで、家の中の花粉症の人への配慮も、ぜひ、お願いします。
さて、この先の空模様ですが、あす28日(水)にかけては西日本に高気圧が張り出してくる予想で、吹き続けていた冷たい北風はおさまっていき、雲の多い天気が続いた日本海側も次第に穏やかな晴天になる見込みです。
一方で、気温変化が激しく、朝は放射冷却による厳しい底冷え。
一方で昼間は、きょうよりも暖かさが増していきそうです。
夜は雲が増えそうですが、大きな天気の崩れまではない見込みです。
しかし29日(木)は低気圧の通過で、日中から本降りの雨。気温の上がり方も鈍く、冷たい雨にもなりそうです。
この雨の後、3月初めは冬型気圧配置が強まることで、次第に厳しい寒の戻りとなっていき、土曜日は真冬の寒さ…そして山間部では少し雪化粧の可能性もあります。
めまぐるしく変わる天気や気温で体調を崩さないようにも、十分ご注意下さい。
また、スギ花粉の飛散は、あす28日(水)は広範囲で「極めて多い」状況となるおそれがあります。
その先も、雨が降らなければ花粉の大量飛散は心配な日々で、3月初めの強い寒の戻りの中でも、症状を引き起こすには十分な量が飛散するおそれがあります。
激しく変化する天気や気温に注意しつつ、しばらくの間は、徹底した花粉対策もシッカリ心がけていきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)