JR山陽線の線路からレールボンド32本を盗んだとして警察は28日、新たに福岡県の建設作業員の男を窃盗の疑いで逮捕しました。
この事件での逮捕者はこれで3人目です。
窃盗の疑いで逮捕されたのは福岡県粕屋町の21歳の建設作業員の男です。
警察によりますと男は、すでに逮捕・送検されている2人と共謀し、ことし1月25日から2月8日までの間、JR山陽線の線路からレールボンド32本(時価合計33万6000円相当)を盗んだ疑いがもたれています。
この事件をめぐりすでに逮捕、送検されているのは宇部市の会社役員の男(27)と自称・自動車整備修理業の男(22)の2人で、警察は防犯カメラの映像を精査するなどして、他の共犯者などについて捜査を進めていました。
警察によりますと逮捕された男は、ほかの2人と知人関係で、認否について、「共犯事件の可能性を視野にしている」として明らかにしていません。
警察では、他に共犯者がいることも視野に捜査を進めています。
JR西日本によりますと、JR山陽線や宇部線では7日以降、5つの区間の約220か所で450本ものレールボンドがなくなっているのが確認されています。レールボンドは、レールのつなぎめに電流を流すためのケーブルで列車の位置を把握したり、信号を制御したりするために欠かせないもので、JRでは発覚する度に、運転を取り止め復旧作業を行っていました。
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