4年に1度の「うるう日」…2月29日がやってきます。その4年に1度の、特別な日について調べてみると、2月29日は、ある天気のジンクスがありました。
2月29日は荒天になりやすい!?
21世紀に入ってから、うるう日は過去5回ありますが、いずれも、大雨や春一番、そして猛吹雪といった状況になるなど、2月29日は荒天になりやすい傾向がみられました。
前回、4年前の2020年の2月29日は、九州南部付近に進んだ低気圧の影響で、鹿児島県で1時間30ミリを超える激しい雨に見舞われています。この時、県内も雨が降ったり止んだりの、ぐずつく天気の一日でした。
2月から3月に移り変わる時期は、南の春の空気と北の冬の空気とのせめぎ合いが日本付近で激しく、低気圧が発達しやすい、ということが背景にある、と思われます。
今年の「うるう日」も、低気圧が発達へ
あす29日(木)は、4年前と似たように、九州方面に低気圧や前線が進んでくる見込みです。
天気は下り坂に向かい、九州方面から広がる雨雲が、29日(木)の朝には県内に流れ込み始めてきそうです。日中は九州方面は少々激しい雨も見込まれますが、県内に関しても、午後ほど本降りの雨になっていきます。
また、ぐずつく天気に加え、低気圧に向かう風が県内では冷たい北風となるため、日中の気温の上がり方も鈍く、傘を持つ手もかじかむような、かなり「冷たい雨」にもなってきます。
雨に濡れて体調を崩さないよう十分ご注意下さい。
3月初めは「強い寒の戻り」
低気圧が通り過ぎた後、3月のスタートは、等圧線が縦縞模様の冬型気圧配置。冷たい北風が強まることで気温の上がり方は鈍くなり、金曜日は朝より夜の方がグッと寒さが増していき、土曜日は昼間でも気温は6度くらい、という真冬の寒さで、山間部ほど少し雪化粧する可能性もあります。
この季節の後戻りと、週末の車の運転は路面凍結などにも十分注意が必要です。
なお、冬と春のせめぎ合いの中で、来週もまた、低気圧の通過によって、天気が大きく崩れそうです。
「春に三日の晴れなし」と言われるように、穏やかな晴天が長続きしない日々が、しばらく続きます。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)